Japan Craft Book  project

2025年の終わりに──『神迎え』と共に歩んだ一年への感謝

2025年も残すところわずかとなりました。
この一年、私たちの活動に関心を持ってくださり、支えてくださったすべての方へ、まずは心より御礼申し上げます。

来年、アメリカで開催されるアートブックフェアにも『神迎え』は連れて行っていただけそうです。欲張りすぎず、惟神に、まん中の道を歩いて行かねば、との思いをより一層強くしております。

そして、これまでにありがたい感想をたくさんいただきました。
年の終わりに、皆様にも一部紹介させてください。


「本日、書林版を落手しました。 上着をはがすのが惜しいので、まだ飾っています。 魂が揺さぶられるような感銘を受けました。 私は普段、教育に携わっておりますが、スキルやノウハウも大事ではあるものの、 本気で心を込めて生徒たちと向き合っているのかどうか、 そして目に見えないものの尊さを自分自身が大事にできているのかを、 決して忘れてはいけないと自省いたしました。 『霊性』というキーワードは、本当に大切なことであると思います。」

「 今日、やっと銀座蔦屋さんでご本を手に取り、かおり、手触り、あたたかさを感じました。 不便な小さな島ですが 私の誇りとなる神宿る島です。」

「 facebookの投稿で「神迎え」を知りました。 ご主旨に共感し、ささやかではありますが、書林版を購入し、今は神棚に置いております。 届いた本を開いた時、ご本からエネルギーがふわっとあふれ出て、私のお腹で共鳴が起きたようです。 熱いものがわき上がってきて、しばらくの間、お腹の中に居留まり、これは祝詞を本という物質に化したものでは?という感動を覚えました。 長さ一尋余りの中に、描かれ、書かれ、纏められた、神を迎える神楽の流れを、美しく、楽しく、静かに、日々何かを感じています。 いつかお会いできる日を楽しみにしております。」

「 絵、文章、書、デザイン、そして、この本の完成に至るまで、関わってこられた方々の魂が漉き込まれた様な作りに、言葉なく感激に浸っておりました。 日毎、頁を変えながら楽しみます。」

「 この本の話を88才になる私の長姉にメールしたところ興味を示しました。 実はLSDという難病で電動車椅子を使っており、通信手段はスマホのみです。以前、死後は隠岐島に散骨して欲しいという話しをしていたほど、隠岐に思いがある人です。 そして、書林版と姉からの書留が一緒に届いたので一瞬声が出て、配達員さんが驚いていました。 偶然とはいえ不思議な一日でした。本を姉にプレゼントしようかと思います。 また、目も不自由になってきたので、読む事も難しいとは思いますが、本を手にして陰陽でも雰囲気を感じることができるかと思います。」

「『神迎えを無事に受け取りました。 これは… 周りを全て清め、心静かに手に取るべきなのではと感じ、自分なりに向き合う準備を整え…… 封を切り、手に取った瞬間の 嗅覚にふわりと届く和紙や印刷の香り。 表紙には心落ち着くたおやかで静かな文字 神聖なエネルギーを感じる絵。そして、美しい物語を静かに彩る美しい言葉。身体の中から浄化されるようで何ともあたたかい作品です。」

「 丹後ちりめんの風呂敷から薫る桐の香。素晴らしい絵、装丁・デザイン・語り・・・黒い紙面をなでながら、昨夜、今朝ほどじっくり拝見させていただいております。 この世になかった和紙の本の誕生秘話を機会がありましたらお伺いしたいと思います。」

「YouTubeも拝見し、焼火神社のお祭りの場にいるような感覚を受けました。空白の余韻、焼火神社のエネルギーが満ちている感覚があり、わあすごい‼︎と感じました。和紙の柔らかさ、良さを体感できる魅力もありました。 パンフレットも拝読しまして、みなさんの想いやできあがるまでのプロセスに触れることができて嬉しかったです。」

「私のふるさとの神様をご本にしてくださりありがとうございます。25年ぶりに私は 、お盆の最中に お忙しい松浦宮司さんと一緒にお抹茶をいただきながら あの景色を眺めていました。 小さな島の神様のご本。 たくさんの方々に携わっていただいてありがとうございました。 我が家の宝にしたいと思います。」

こんな有難いメッセージをいただき、どれほど励まされたことか。
一方で、ご批判をいただくこともありました。
それも全て、次のフェーズに向けて必要なアドバイスとなっています。


このプロジェクトは、1冊制作しただけでは自己満足の世界だと私は思っています。


そんな偉そうなことを申しつつ、実は、第2弾、第3弾について、現時点で具体的に決まっていることは何一つありません。
どの土地を訪ねるのか、どんな物語を編むのか、資金の目処も含め、すべてはまだ白紙です。

ただ、「言葉にして天に放てば、物事は少しずつ動き始める。道はあとから現れる」という確かな感覚があります。


第一弾となった『神迎え』も、ある夏の夕暮れ、小さなオフィスで一人、「地方で大切に語り継がれてきた神様のお話を、その土地の和紙を使って、素敵な絵とともに本を作れたら、どんなに素敵だろう」と呟いたときから、ことが流れ始めました。

このプロジェクトに意味があると信じ、「2026年、その場所とご縁が示されますように」と、ここに言葉として放ちます。

そして、この想いが、どこかで皆さまの時間と重なり、静かに次の一歩を呼び込むことを信じて。

どうぞ佳き年をお迎えくださいませ。
ありがとうございました。

『神迎え』書林版:
https://japancraftbook.com/books/kamimukae-shorin/
『神迎え』特装版:
https://japancraftbook.com/books/kamimukae/
Story Book「掌に美しい日本を奏でる 第一章」:
https://japancraftbook.com/books/holding-the-beauty-o-japan/

view all