Japan Craft Book  project

vol.38 焼火神社にご奉納に行って参りました

まず、  冒頭からお礼とお詫びを申し上げます。

『神迎え』のご注文を早々にいただきました皆さま、誠にありがとうございます。

予約注文というスタートには不安もございましたが、応援の意味も込めて、すぐにオーダーしてくださった皆さまには大いに力をいただきました。心からお礼を申し上げます。

そして、2月10日より順次配送とお伝えしておりましたが、現在、完成本の数がご注文に追いつかない状況となっております。大変申し訳ございません。

3月1日には書林版の数が揃う予定です。手製本ゆえ、どうしても制作に時間がかかります。お待たせして大変申し訳ございませんが、今しばらくお時間をいただきたく、お願い申し上げます。

さて、先日、出来上がったばかりの『神迎え』第一号を抱え、焼火神社へご奉納に行って参りました。

まずは、サンライズ出雲からスタート。最近は切符がなかなかとれない人気の特急列車ですが、それも納得。寝台車ならではのワクワク感は年齢とは関係ありませんね。画家の水野先生、デザイナーの谷さんとラウンジでビール片手に乾杯。そして、個室でゆっくり眠ったあとは、車窓から見える朝焼けの空に感激。途中、他の貨車が鹿とぶつかって路線が止まり、2時間ほど遅れるというハプニングもありましたが、それもまた思い出の一つです。

そして、米子駅から境港へ移動。さらに隠岐汽船に乗って、宿泊先の海士町にある「中村旅館」にたどり着いたのは日が沈む頃。途中の待ち時間も含めて19時間近くの旅です。・・・遠い。

でもその分、恋と一緒で、思い募る人に会えた時、いやいや、到着した時の喜びは大きいというものです。

2月2日、ご奉納の日、
この時期、この地域では珍しく快晴となりました。
焼火神社の社殿に射した木洩れ陽のやさしかったこと。

午後2時より、焼火神社第21代 松浦道仁宮司に祝詞を上げていただき、奉納の義が始まりました。一瞬にして、今が令和であることを忘れてしまう、厳かな空気に包まれていきます。

平安時代より続く祈りの場に、自分が座らせていただいていること自体も不思議で、なぜかとめどなく涙が溢れてきました。

そして、焼火神社に無事、『神迎え』を納めさせていただいた瞬間、「やっと、全てが整った」と思えたのです。

また、様々な出逢いに導かれてこの日を迎えられたわけですが、今となっては、「神議り」によって私は動かされてきたに過ぎない、と感じています。

儀式が終わった後、谷さんがぽろっと
「この本が焼火の社殿に置かれているところを何度もイメージしながら、デザインしていたんです」と話してくれました。
私が知らぬところで、谷さんがこの本と向き合ってきた想いと時間の深さを想像し、一層頭が下がりました。

ここまでご一緒してくださった制作メンバーを含め、皆さまに、改めてお礼を申し上げます。

今回の奉納の旅には、最初のご縁を繋いでくださった、鳥取県米子在住の森田多佳子さんもご一緒してくださいました。

多佳子さんは米子でone’sという素敵なブティックを営んでおられるパーソナルスタイリストさんで、海士町への移動ブティックなども展開。とっても愛ある方です。

http://ones-t.com/

多佳子さんと隠岐在住のデザイナーのミナミマイさん。大変お世話になりました!!

どんなこともそうですが、自分の思いだけでは、何も形になりません。振り返れば、あのとき、あの人との出逢いがあったからこそ・・・の連続で、人生は豊かに広がっていく。新しい扉を開いてくれるのも、いつも人。そう私は思います。

そして、今回の奉納の様子を、地元の山陰中央新報様に記事にしていただきました。鎌田剛隠岐支局長 ありがとうございます。
​​https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/523387

最後になりましたが、Japan Craft Book刊行を記念して、皆さまに作品をじっくりご覧いただきたく、「展示会」(鎌倉)と「制作者トークイベント」(東京・大塚)を企画しました。ぜひ、お気軽に足をお運びください。

【Japan Craft Book 第一号『神迎え』 鎌倉・展示発表会】​
会期 : 2024年3月16日(土)〜18日(日) 11:00~18:00
会場 : 【Atelier & Gallery一凛】(鎌倉・長谷)
​〒248-0016
鎌倉市長谷2丁目12-17 長谷弐番館3階(江ノ電長谷駅より徒歩1分)
tel 050-3577-9428
https://ichirin-kamakura.com/

【Japan Craft Book PROJECT 制作者トークイベント (in マスミ東京 大塚)】​

画家:水野竜生

装幀美術家:横尾靖

書家:辰巳紫瑛

アートディレクション・デザイナー:谷さや

文筆家:稲垣麻由美
それぞれの道のプロが制作への想いなどを語ります。
この日、焼火神社での奉納時の動画などもご覧いただく予定です。

日時 : 2024年4月13日(土) 14:00~16:00
会場 : スペースMURO (マスミ東京)
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨4丁目5-2(JR山手線 大塚駅北口徒歩6分)
tel 03-3918-5401
https://www.masumi-j.com/access/
参加費:500円(資料代込み)

梅の香りに、春の到来を実感します。
朗らかに。朗らかに。

-オンライン予約販売サイトー
https://jpncraftbook.myshopify.com/

Japan Craft Book プロジェクト
代表  稲垣麻由美
official@japancraftbook.com

ーつづくー

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